僕の最近、講演などで冒頭で言っている言葉
「この世からチーム医療という言葉を無くしたい。」
これを聴いてどう思いますか?
「チーム医療」ていう言葉、医療業界では、声高に叫ばれて久しいですが、
非医療従事者が聴くと、違和感があるそうです。(僕も数年前に言われるまで気づきませんでした)
なぜって?
「医療って、そもそもチームでやるもんじゃないの?」
「それをわざわざ、チーム医療って…」
「頭痛が痛いみたいにくどいよね」
僕は、これを聴いた時は、はっとしました。
言葉というのは、区別する必要があるから生まれます。
「チーム医療」という言葉が生まれた背景には、
そもそも、医療はチームで行われていない
という前提があるから。
だから、そんな言葉が存在する。
医療=チーム医療になれば、
そんな言葉は無くなります。
話は変わって、
あなたは、野球とサッカーどっちが好きですか?
または、アメリカンフットボールとラグビーどっちが好きですか?
これは、チームマネジメントの形態を表すメタファーとして、よく使われる例です。
優劣をつけるわけではありません。
そして、あなたは、この絵のどの三角に目が向くでしょうか?
この絵には、みかたによって三角はいくつも見えます。
あなたは、チームをマネジメントする場合、どの三角を見てるかが重要で、
それ以上に
その三角が世界の全てではない
という感覚を持っているか?が重要です。
どういうことか?
あなたはチームの構成要素は何だと捉えてますか?
人
と答えたんじゃないでしょうか?
これは、一つの三角。
米国式の捉え方とも言えます。
野球やアメリカンフットボールです。
それ以外の三角
それは、チームの構成要素を「コミュニケーション」と捉える三角。
サッカーやラグビーです。
サッカーやラグビーの構成要素は言い換えれば「パス」であると言えます。
構造物の間を観る点において、東洋的とも言えます。
京都の庭などは、まさに間を楽しむ文化と言えるでしょう?
あなたが見ている三角は何ですか?