先週末、数年ぶりに会食した教育に携わる仲間との中で出た話題です。
「最近の若いスタッフに、どう接したらいいのか?」
昔と違って、「先輩の背中を見て育て」というのが、通用しなくなってきている。
はたしてそうでしょうか?
人間の成長・変化について、僕の好きな言葉の1つです。
「何かを変えようとする為には、まずそれを変えようとするのをやめることだ。」
人は皆、変わりたいと思う反面、人にコントロールされるのを嫌がります。なぜなら、生物学上、他者に変化させられること(環境・手法etc.)は死を意味するからです。
今まで、温暖な環境で生活していた生き物が冷寒地へ連れていかれたり、食べたことないものを食べさせられたりすれば、最悪死に到ります。
同じように、人は他者からコントロールされること(それが例え善意からであっても)を嫌います。
「変わりたい」「いまの生活は嫌」と言いながら、今の現状を作り出しているのは、他でも無い自分自身なのです。(それは、無意識下で起こり、今まで何度となくパターンとして出現しているはずです)
それでは、人は今までのパターンを超えて成長することは無理なのでしょうか?
そんなことは、ありません。皆さん、今までの人生を振り返ってみてください……
「あなたの人生において最も影響を与えた人、変容のきっかけになった人は誰ですか?」
子どもの時の先生、部活動の顧問の先生、先輩etc.
その人は…おそらく、手取り足取り懇切丁寧にあなたを変えようとした人では、無いはずです。
では、どんな人だったのか?
人が大きく変化する条件というのがいくつかあります。
まず、ひとつは”自分”よりも大切なものが出来たとき。
子どもが生まれたり、大きな大義のもとでは、人は変容します。
そして、もうひとつ…
それは「心底、自分のことを信じてくれる存在」
おそらく、あなたの人生に大きく影響を与えた人は、「失敗したり、ダメダメだと思う自分も含めて、そのままのあなたを受け容れ、見守ってくれたのではないですか?」
それこそが”スポンサーシップ”、”慈悲の心”です。
皆さんは、とくにこの雑誌の読者の方々のように医療に携わっているかたは、本来素晴らしいリソースを生まれながらに持っていて(まだ気づいてないかもしれませんが)、慈悲溢れる方だと思います。
そのために、まずは、他者の前に自分自身にスポンサーシップを持って下さい。
「失敗したり、つまづいたり、落ち込んだり、イライラしたり」そんな自分を「それでいいよ」と言ってあげて下さい。
それが目の前の大切な人へのスポンサーシップへ繋がるはずです。
自分へのスポンサーシップを
6/10(土)~11(日)レジリエンスジャーニーを開催します!
https://www.facebook.com/events/1872201473052761/
自分をちょっと好きになるそんなワークショップです。