子供のとき、街には空き地があって、そこが決まって子供達のたまり場になっていました。
あそこに行けば誰か居る。今、思えば子供ながらの「安息の場所」だったのかもしれません。
「まちづくりの哲学」(ミネルヴァ書房刊)という本の中で、こんな事が載っていました。
一見無駄なスペースに見える空き地や路地が無い、まっすぐな道しかない道は、時として集団殺人のような犯罪が置きやすいのだそうです。
また、高台などから見えないデッドスペースのない、整然として街も同様と。
この一見無駄な空間・横道・たまり場etc.が「安息の場」になっているそうです。
これって……
私達自身にも当てはまりませんか?
とかく私達は、目標を立て、そこへ向かうまっすぐな路地の無い道を作りたがります。
解りやすくしたい…
何の為に?
不安を消すため…
何の不安?
変化に対する不安?予想外の事に対する不安?
何のための?…
人生の路地・空き地を作っていますか?
一見無駄に見える、そのスペース大事にしてください。
決して空き地を埋めようと、コインパーキングなどにしないで下さいね。