現在、国立科学博物館で「特別展人体〜神秘への挑戦〜」が開催されています。
http://jintai2018.jp
興味ある方は、是非、観に行って下さい。
人体というシステムいついての理解が深まると思います。
実は、僕は、「システム」という話をするときにこの「人体」というものを例えとして良く出します。
まあ。医療従事者向けの講演が多いからもあるのですが。
どういうことか?
我々の身体は、ただの臓器の寄せ集めでなく、素晴らしいシステムによって繋がっています。
例えば、ある日仕事から帰宅すると、妙に熱っぽい。
体温を測ると案の定、37度台の微熱。これはやばい。
明日も大事な仕事がある。と思って早めに就寝。
でも、熱は上がり続けます。夜中に測ると熱は39度に達し、明日の出勤を諦め始め、早朝に連絡することを心に決め、また寝ます。
それでも、熱は、どんどん上昇し、40度、41度、明日の朝にはついに50度に…
って、なりませんよね?
なぜでしょう?
我々の身体には、熱が上がるとある程度で下げるようなフィードバックシステムが働きます。
なので、特殊な病態でない限り50度にはなりません。
そして、この熱が出るという行為自体も病原菌をやっつけるためのシステムです。
いわゆるデトックス作用だったりします。
医療従事者として働いていると、長生きする人には1つの特徴があるように思えます。
それは、システムが優れているということ。
多少、各臓器の検査で異常値がででも、システムが優れている人(これって、直感で分かる部分も多いのですが)は長生きするし、一方、今まで病気なんてしたことも無い人が、初めての病気で致命的になったりする。
この2人の違いはなんだと思いますか?
いろいろあるかとは思いますが、1番重要なのは、「身体の声を聴いているか?どうか?」
我々の身体は、様々なレベルでいろいろなメッセージを発しています。
それは時に「休め」というサインだったりします。
このメッセージに耳を傾けないと身体は、「親が聴いてくれない子ども」のように、声を荒げ、時には、いろいろなものを傷つけ、ついには全体システムが破綻します。
これって、実は、組織にも言えるし、個人にも言えます。
組織は、決して個人という臓器の寄せ集めで無く、優秀な個人を集めてもシステムが不良なら、すぐに破綻します。臓器移植しても同じ事。
一方、個人レベルでは、どうか?
あなた、あなたの中のたくさんの細胞が語りかけるいくつものメッセージに耳を傾けていますか?
その声を採用するということではなく、耳を傾けていますか?
「あなたの身体を守るための熱を、その深層の声を聴かずに悪者にしてませんか?」
その声は「体勢に関わる事では無い」と言って、「それは、本来の自分じゃ無い」とか言って、切り捨てていませんか?
「手放すっていう言葉を、声を無視する道具に使っていませんか?」
是非、声を聴いてあげてください。
それだけでいいんです。
今日、あなたはどんな声を聴きますか?
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