医療

間を診る医療〜そとか(外科)医の独り言〜

今日は、感染症学会に参加しています。

僕の専門は外科医ですが、外科以外に救急・集中医療・感染症・緩和・栄養・抗加齢etc.様々な領域に携わっています。

ふと、講演を聴きながら…

「なぜ、これらの領域に携わっているのだろう?」

ふと、浮かんだこと。

「間を診たいんだな。」

 

これらの領域に共通していること

これらは、臓器別でなく、縦断的なものであるよいうこと。
僕自身は、外科医としては、いわゆる古い外科の最後の年代になるんだと思います。

ここでいう古い外科医とは、

外科医が「なんでも屋」であった時代。
研修医のとき、よく「どの科に担当してもらっていいのか解らないような病態」の患者さんを担当していました。
その時の先輩医に言われた言葉

「外科は、そとか(外科)だから…」

でもそういった患者さん診るの好きだったな〜…
そんな事を想いながら気づいたこと。

 

構造物(臓器)を診たいのでなく、その間を診たいんだ…

言い換えるとシステム。

ひとって、多少臓器が悪くても、その繋がり、システムが優秀だと元気だったりします。
逆に今まで病気にかかったことのない人が、システムが滞った瞬間に大病を患う。

 

東洋医学はそのシステムを診る医療とも言えます。

 

ただ、残念なのは、東洋医学を論ずるとき、西洋医学と区別していまう…

 

その瞬間、それは構造の医療となってしまう。

 

以前アップした「二元論と全体性」にも通じる話。

 

これは、人でなく、社会構造にも言える。

そんな事を学会場で想いながら…

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