「持続可能な社会」とか「持続可能な○○」って最近よく耳にするようになりました。
この「持続可能性」ってどういうことでしょうか?
ずっと今の状態が続くこと。
こういう考え方もありますよね。
実際、「現状をキープしていくために、今のやり方をより強固にしていく。」
建物で言えば、より頑丈な建材を使って壊れないように作る。
そう、「持続可能」を語るとき「壊れないように」という発想にいきやすい。
果たしてそうでしょうか?
ふと思い出したのが
伊勢神宮の遷宮
神宮では、原則として20年ごとに、内宮(皇大神宮)・外宮(豊受大神宮)の二つの正宮の正殿、14の別宮の全ての社殿を造り替えて神座を遷します。
1000年以上、一説では2000年続く伝統と言われています。
その理由は諸説ありますが、この神宮が20年毎に「創造と破壊」を繰り返しながら続いているのは興味深いことです。
昨年の夏、僕は長野県でのホリスティックサイエンスという5日間の合宿に参加してきました。
これは、イギリスのシューマッハカレッジという大学のプログラムの一つ。
自然豊かなかで、毎日「全体と部分」「光と闇」など、テーマを決めて、対話するという非常に贅沢な時間でした。
その中で印象的だったのは、我々が連続的と思っている流れは、そうではないという考え方。
興味ある方は、その時来日されたフィリップ先生の「Time,Light and the Dice of Creation」をおすすめしますが、
ごく簡単に言うと、我々が連続していると思っている概念は、じつは、連続したものでなく、その瞬間瞬間し、創造と破壊をくりかえしているののだと。
そして、我々は、その創造のダイスを常に振り続けていて。
その瞬間に過去は無くなる。
重要なのは、ダイスの目でなく、そのダイスを降り続けること。
実は、この考え、我々の身体を考えるとよく解ります。
我々の身体は、生まれてから数十年、生命というものが継続している様に見えて、実は細胞レベルでは、常に生と死を繰り返しています。
今の身体は、既に昨日の自分と別人なのです。
我々は、毎日生まれ変わっています。
持続可能であるため…
あなたは何の創造のダイスを降り続けますか?
6/10(土)〜11(日)レジリエンス・ジャーニー〜ナスルディンの鍵を探す〜開催