実に見事なダイヤばかり盗む熟達したダイヤモンド泥棒の話。
この泥棒は、宝石商が集まる地域に張り込んでは、どんな客がどんなダイヤを買ったか調べ、後でお目当てのダイヤを客のポケットから盗み出すのです。
あるとき、ずっとずっと欲しかった高級ダイアをある有名な宝石商が買うのを目撃します。
泥棒は興奮し、宝石商の後をつけ、同じ列車に乗り込みます。そして、3日間にわたる列車の途中、なんとかダイヤを盗みだそうと試みますが、結局ダイヤを見つけられないまま、列車の旅の終点を迎えます。
今までのありとあらゆる技術を駆使してもダイヤ見つけられなかった泥棒は、激しく苛立ち、ついに我慢できなくなり、その宝石商の話しかけます。
「失礼ですが、私はダイヤモンド泥棒としては、名の知れた者です。あなたが素晴らしいダイヤを買うのを見て、列車に乗り込みました。しかし、長年培ったあらゆる技術を駆使してもダイヤを見つける事が出来ませんでした。お願いです。どうやって、私からダイヤを隠したか教えて頂けませんでしょうか?」
宝石商は答えます。
「私は、私がダイヤを買うのをお前がじーっと見ているのに気づき、お前がスリだろうと思った。そこで、私は、ダイヤをお前が1番探しそうのない所に隠した。それは…」
そう言うと、宝石商は泥棒のポケットに手を入れダイヤを取り出しました。
僕たちは、ついつい「足りない、足りない」と欲しいものは外の世界にあると信じ、必死に探します。
いくつものセミナーへ行き、つらい修行をしないと、大切なものは手に入らないと考えがちです。
あなたの大切なものは、ポケットにありませんか?
さあ、ポケットに手を入れてみて下さい。
8/27あなたのダイヤモンドを探すワークショップを開催します。
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