今日は、プレゼンのお話。
プレゼンテーション、
今や一般的となり、皆さんのプレゼンを聴いていると「上手いな〜」と感嘆することも多くなりました。
数年前とは、格段の違いです。
今日は、プレゼンといっても、もっと広い意味で「人に物事を伝える」ということ。
皆さんは、部下や後輩に指導するときに、場所を決めていますか?
実は、この場所ってプレゼン(この場合、人に伝えることすべてプレゼンと捉えています)にとって、とても重要。
どうしても、プレゼンっていうと、スライドの作り方に注目されがちですが、
皆さん、講演するときに、内容によって、話す場所を変えていますか?
これってアンカリングといって、とても重要なこと。
アンカリングは、場所に限りません。
例えば、皆さん、
「この曲を聴くと、あの場面を思い出す。」とか、
「この風景をみると、気持ちが高揚する。」とかありませんか?
この身体感覚や感情と、五感を結びつけるのがアンカリングです。
例えば、不眠に悩む方、寝室で本を読んだり、眠る以外の事やっていませんか?
寝室で他の事をしてしまうと、寝室という場所と眠るという行為のアンカリングが上手くいかず、寝室に来ても眠くならないのです。
プレゼンの話に戻しますね。
プレゼンの達人と言われるような人は、そのプレゼン中で、たくさんのアンカリングを使用しています。
彼らは、例えば過去の話をするときは、ステージの左手、現在は中央、未来の話は右手というように空間をアンカリングします。
そうすることで、観衆は右手にプレゼンターが移動しただけで、未来の話だと感じるようになります。
また、声のトーンやスピード。
聴いて欲しいメッセージの時は、あえてゆっくり低い声で話すアンカリングを行ったりすること(ジャパネットたかたは、逆にアンカリングしています。値段をいう時、声を高くしています)で、おのずと、聴衆は、その部分になると集中します。
そこで、最初の話。
あなたは、部下を指導するとき、どこで指導していますか?
不意打ちに大事な事を言われても、伝わりません。
人間の集中は長く続かないから。
だから、アンカリング。
寝室に来れば、眠くなるように、指導する場所をアンカリングします。
例えば、エレベーターの中。
この時に、重要な事を伝えるようにする。
こうすると、部下はエレベーターに乗ると集中して聴くようになります。
これは、伝える側にも、短く要点を伝える練習にもなったりします。
あなたは、どこで、大事な事を伝えますか?