先日、映画「メッセージ」を観てきました。
以降は、映画のネタバレになるべくならないように書きますが、できれば映画鑑賞の後に読まれることをおすすめします。
ちょうど、その週に数名の仲間と会食したときに、「積み上げていくキャリアの限界」というのが話題に上りました。
皆、現在は、過去からの時系列の上に成り立っていると思っています。
つまり、今の現在のキャリアは過去からの積み重ねの結果であり、その延長線上に未来があると。
一方向的な未来
因果関係のパラダイムです。
そこに苦悩が生まれます。
我々は、ついつい、線グラフのように「今、この位置なら、延長線上の未来は上手くいっても、ここまでぐらいだろう」
と考えてしまいます。
これが、無意識に「自己の限界」を作ることに繋がります。
自己の可能性を予測し、自ら可能性の扉を閉じるのです。
そして、想定内の最高点を目指して、またキャリアを積んでいく。
そして、まだ足りないと言いながら、修行を続けていく。
「まだ、足りない。足りない。」
「でも、どうせ私は〇〇…」
これは、自らアクセルとブレーキを同時に踏んでいる行為です。
これでは、摩耗していきます。
この映画では、その因果関係の一方向のパラダイムからの脱却を描いています。
ネタバレになってしまうので、あまり、書きませんが、
我々は、すでに持っている(出来ている)というパラダイム。
そして、そこに必要なリソースも完璧に揃っている。
ここから始める。
このパラダイムで生きていると、世界は面白いように拓かれます。
まさに「出現する未来」です。
実際、僕の周りには、そのパラダイムで人生を変換した人がたくさんいます。
その人達は、苦行もなしに、一瞬にして、楽しそうに必要な未来を開いていきます。
実際には、映画を御覧になって、この意味を感じて下さいね。
それでは、話題を変えて…
この映画は、エイリアンとして扱われているヘプタポットと名付けられた生物(?)と言語学者ルイーズとコミュニケーションを軸に描かれていきますが、興味深いのは、
このエイリアンのように描かれている生物…
じつは、「神(大いなるもの、言い方はそれぞれですが)との対話」なのでは?
と思いながら観ているとかなり考えさせられる。
この生物を乗せた飛行物体が、突然、世界に現れることから、物語が始まります。
その数、12隻。
これは、まさにキリスト教での「12の使徒」と同じ数。
そして、さらに興味深いのは、このヘプタポットは3000年後という数字を持ち出します。これは、今が人類誕生から3000年と一致します。
つまり、3000年という単位は人類の過去と今と未来を繋げるのです。
そして、最期にこのヘプタポットが言語学者ルイーズとコミュニケーションする際に使う言語(?)
これが、禅における円相に似ているのです。
悟りや真理、仏性、宇宙全体などを円形で象徴的に表現したものとされるものです。
この世界観のなかでは、自己と他者も、部分と全体も、過去と未来も限りなく循環しつづけます。
キリスト教に基づく12の使徒が、禅の世界観でつながる。
こう観てみると、また面白い。
ネタバレしそうなので、これ以上は書けませんが、映画を見終わったら、感想をシェアしてくれると嬉しいです。
最期の展開でのメッセージが心に響きます。
皆さんは、今日をどのパラダイムで生きますか?
6/10~11開催のレジリエンス・ジャーニーは、まさに新たなパラダイムを歩む旅です。
是非、一緒に旅をしましょう。
参加申し込みは、こちらへ