現在の日本では、議会制民主主義が主流です。
これは、我々の代表として、政治家が議会で議論し、物事を決定していく。
これは、我々の国民の意見を反映しているというのだろうか?
という疑問が出てきます。
だったら、国民投票のように、全国民で物事を決めた方がいいのか?
実は、これにも欠点があります。
それは、ある事案についてきちんとした情報や知識をもたないまま、投票する危険性です。
われわれは、自分たちの事なので、自分達で決めたい。でも、知らない事が多すぎるのです。
これが、マルチステークホルダー・ダイアログを行う上での壁にもなります。
そこを埋めるのが、「討議デモクラシー」という概念。
これは、どういうものか?
いくつかの形態があるのですが、
共通するのは、市民が話し合う前に、専門家による知識・情報のインプットがある点。
当事者は、ランダムに選ばれ、知識が無い人も、話せるように、そのテーマについて専門家数人からのインプットがあります。
この時、結論を左右するような誘導はせず、フラットな対場で、各専門家は情報提供をします。
そして、その後、市民による話合いがあるのですが、ここには、専門家は入りません。
この討議デモクラシーの一形態が陪審員制度です。
僕らは、今まで、医療におけるマルチステークホルダー・ダイオログの場を幾度と創ってきました。
そこで、課題となったのは、参加者の事前情報の違いです。
「地域包括ケア」について、対話しましょう。
といっても、非医療従事者には、一般市民の声を出す前に、その知識が皆無だったりします。
今回、我々は、7/1~2にマルチステークホルダー・ダイアログを開催します。
今回の、テーマは、教育・原発・経済・医療・食糧など様々です。
そこで、今回は、リソースパーソンをお招きし、一方的な講演でなく、対談を通して、情報を共有し、対話へと繋げる試みを行います。
これは、将来的に討議デモクラシーへと繋げる一歩です。
是非、その貴重な体験の共通体験者になりませんか?
2017年7月1日(土)〜2日(日)マルチステークホルダーダイアログ開催
https://www.facebook.com/events/1987055204856962/