あなたは、「変わったね〜」と言われた時、どんな気持ちがしますか?
嬉しい?
悲しい?
相手に殺意を抱く(笑)
おそらく、一概に言えないのではないでしょうか?
その場面によって違う。
それが、どんな場面・文脈で言われるのかによて、あなたの反応も違うと思います。
例えば、何十年ぶりかに逢う学生時代の同窓会
「変わらないね〜」
「あなたこそ〜」
そんな会話が笑顔と弾んだ声で交わされます。
こんな場面では、同窓生が変わったと思っても、あまり本人には直接言いいづらかったりします。
これが、自己成長をするための研修やセミナーの場面だったらどうでしょうか?
「変わったよね〜、数ヶ月前とは別人みたい」
そう言われたらどうですか?
「そうですか〜?」と言いながら照れ笑い。
そんな感じでしょうか?
なぜ、こんな違いが生まれるのか?
それは、それぞれが時間に描いているフレームの違いです。
簡単に言うと、その人がその文脈で最高だと思っている時間の違い。
学生時代の同窓会。
その時間は、個々の中で、学生時代が最高の時間として止まったままです。
だから、数十年ぶりに逢ってもすぐにあの時に戻れる。
だから、そこから「変わった」という事は、「今はあの時ほど最高でない」」ということに繋がる。
一方、研修の場面では、大体、研修を始めたときは、あまりよくない時間として刻まれます。
だから、「変わったね〜」は嬉しいのです。
では、この場面はどうでしょう?
夫婦間で、旦那さんが奥さんに
「お前も変わったよな〜」と顔をまじまじと眺めて言う。
この時の対応は、その夫婦がどの時間を生きてるかによってかわるのでは?と思います。
もし、奥さんが「結婚当初が1番良かった」とその時間で時計を止めていれば、旦那さんの安全は保障できません。(笑)
一方、これが長い年月を積み重ねた夫婦で、「今が1番いい」と今を生きている夫婦だったらどうでしょうか?
お互いのしわも白髪も愛おしくなりませんか?
お互い「あなたも変わったね」と笑いながら言い合えたりするのではないかと思います。
この「変化」という言葉、これは、諸刃の剣です。
あなたが、過去の時間を生き、「過去が最高」と思うなら、今の変化はみたくないものとなります。
また、もし、あなたが未来を生き「こうなりたい、こう変わらなきゃ」と思っていたら、
「変わる」ことが義務となり、重くのしかかります。
大切なのは「今をいきること」
変化はあくまでその結果。
変えるのでなく、変わる…
過去や未来のStoryに振り回されていませんか?
過去にしばられ「このままでいい」と今から目を背けていませんか?
未来に縛られ、「変わらなきゃ」となっていませんか?
あなたは、今日、どの時間を生きますか?